アメニティドームをレビュー。むちゃくちゃ使ってわかった事。
こんにちは。20代前半まで、本が読めなかったはんみおです。
スノーピークのベストセラー製品であるアメニティドーム。
我が家での使用回数は数え切れず、いまだに活躍しています。
そんな長年愛用できる、アメニティドームについて今回はレビューして参ります。
※本記事はMサイズを中心にご紹介しています
外観
サイドに入り口が1箇所ある、ドーム型のテント。
インナールームとリンクした、マジックテープ式のベンチレーションが天井に完備。
そして、ナゾに斜めになった前室。
「なぜ斜め?」
となりますが、これにはしっかりと理由があります。
スノーピークに問い合わせたところ、
変形五角形にすることにより前室部分のスペースが広くなり、濡らしたくないギアや荷物を余裕を持って置くことができるようあえて斜めにしている
スノーピークお問い合わせサポート
との事。
スノーピークさん、ご丁寧なご対応ありがとうございます。
幕内
Mサイズにはなりますが、前室はギアを収納するには十分な広さ。
もちろん、調子に乗ってギア持って行きすぎると流石にキツいです。
また、
この前室で過ごすとなると、1人が限界でしょう。
ファミリーキャンプは、タープやシェルターとの併用が必須です。
インナールームの大きさ
アメニティドームはS,M,Lのサイズ展開。
我が家は4人家族ですが、Mサイズで十分な広さ。
子供が小さければ、5人家族でも大丈夫でしょう。
「子供が大きくなる事を想定してLサイズにした方がいいかな…」
となりますが、
そこまで想定する必要は無いかと思います。
何故なら、
アメニティドームに限らず、幕の寿命は約10年だからです。
子供が大きくなる頃には、そもそも買い替えの時期になります。
そもそも、年頃になったお子さんがキャンプについて行くかどうかも怪しいところですが…。
インナールームの仕様
天井にはベンチレーション用のメッシュが1箇所。
LEDも複数かけれるポイントがあります。
とは言え、寝るだけであればLEDは1個で十分かと。
ポケットも両サイドに完備。
スマホや車の鍵などを入れるのに何気に便利です。
付属品
テント本体、本体フレーム長(×3)、前室フレーム(×1)、ジュラルミンペグ(17cm×18)、自在付ロープ(1.4m×2、2.5m×2、2又5m×2)、リペアパイプ、キャリーバッグ、フレームケース、ペグケース、取扱説明書
といったセット内容。
リペアパイプは、キャンプ中にフレームが折れた際に使う応急処置アイテムです。
つまり、キャンプ中に使いたく無いヤツです。
付属のジュラルミンペグにいたっては超軟弱なため、固い地面には全く太刀打ち出来ません。
強靭な鍛造ペグをお勧めします。
また、ハンマーが無いとペグ打ちが出来ません。
ハンマーに関しては、叩ければ何でも良いかと…。
スペック
初心者向けのテントとは言われていますが、「本当か?」と思わせるほどのスペック。
ベテランキャンパーさんでも、長く愛用されている方は多いでしょう。
重さと収納サイズ
Sサイズ:5kg
Mサイズ:8kg
Lサイズ:9.8kg
テントとしては普通の重さです。
Sサイズは勿論、MとLサイズにいたっても、積載を大きく圧迫させるサイズ感ではありません。
タープと併用しても、2人キャンプであれば軽自動車に問題なく積めます。
積載で悩みを抱えてる方は、以下の記事をご参考にしてください。
耐水圧
フライシートは、75Dポリエステルタフタ、テフロン撥水加工・UVカット加工です。
インナールームのボトム部は、210Dポリエステルオックスと更に丈夫な素材になっています。
耐水圧はフライシート、ボトム部ともに1,800mmミニマム。
大雨の時に使用した事もありましたが、床が浸水する様なトラブルは起きませんでした。
エントリーラインとしては十分なスペックです。
「ポリエステルタフタ?ミニマム?」
って方は、以下の記事をご参考にしてください。
強度
アメニティドームの耐風性は最強と言っても良いでしょう。
過去に、タープが暴れるほどの強風の中でキャンプをしましたが、アメニティドームは不動でした。
ペグダウンさえしっかりとすれば、安心して寝れます。(風がうるさくて寝れないけど)
ですが、
いくら風に強いとは言え、設営・撤収中の風は脅威です。
方法はありますが、マジで気をつけましょう。
オプション
マットシートセット
インナールームのボトム部を保護するグランドシートと、室内に敷くクッション性のあるインナーマットがセットになったもの。
「これ買えば寝れるじゃん!」
と思わないように注意が必要です。
何故なら、インナーマットのみで寝るとなると、腰を壊すからです。
子供は大丈夫ですが大人は翌朝、体がバキバキになります。
なので、エアーマット推奨です。
一応、インナーマットの存在意義については以下でまとめております。
ちなみに、グランドシートは大活躍します。
ブルーシートなどで代用も出来ますが、サイズに合わせて折りたたむ必要が無くなります。
アップライトポールセット
アメニティドームの前室を適切な高さに跳ね上げてくれる150cmのポールセット。
タープやシェルターと併用してアメニティドームを設営する方にとっては、あまり活躍の場は無いかと…。
個人的な意見ですが。
設営
設営は非常に簡単。
ざっくり説明すると、
インナールームにフレーム2本をクロス状に通して立ち上げ、フライシートを被せる方式。
設営方法はYouTubeで情報が溢れていますので、分かりやすい方の再生回数を上げまくりましょう。
予習しておけば初心者でも、1人で1時間以内に設営が可能です。
慣れれば、30分以内に完了するでしょう。
アメニティドームのメリット
キャンプ場の区画が狭い、設営・撤収を即終わらせたい、濡れても自宅で干せるサイズ感が良いなどと、とにかくトータルで使いやすい。
1泊2日のキャンプであれば、アメニティドームとタープがあれば十分です。
連結が可能
メッシュシェルター、リビングシェル、リビングシェルロングProなどといった、スノーピークのシェルターとの連結が可能。
無論、超快適な空間が完成します。
恐らく1泊2日では物足りなくなるでしょう。
アメニティドームのデメリット
寝るだけの初心者向けのテントです。
欲を言い出したらキリがありません。
高さが低い
Sサイズ120cm、Mサイズ150cm、Lサイズ165cm。
つまり、幕内では直立が出来ません。
耐風性向上の理由から、この低さになったのでしょう。
ですが、冷静に考えてみてください。
寝るだけの空間に立つ必要はあるのか…。
強風が不安で寝れなくなるくらいなら、天井の低さは甘んじて許してあげましょう。
真夏は暑い
風通しを優先に考えると、前後のメッシュと天井部のベンチレーションの解放、さらに前室の開放と後ろ側のフライシートのまくり上げが必要。
ただ、これは寝室です。
これがキャンプ場となると、あなたとあなたの家族の寝姿を他のキャンパーさんにさらす事になるでしょう。
アメニティドームの暑さ対策は、鋼のメンタルが必要になります。
また、アメニティドームにはスカートがついていませんが、これをデメリットと捉える必要はありません。
スカートがあったら余計に風通しが悪くなり、夏場は蒸し焼き状態です。
タープやシェルターが必須
アメニティドームだけでファミリーキャンプに挑むとなると、不可能ではありませんが、やはりリビング部が欲しくなります。
つまり、ファミリーキャンプはアメニティドームを張るとなると、タープかシェルターも設営する必要があります。
ですが、タープやシェルターとコラボしたアメニティドームは快適そのものです。
デメリットと言うよりも、
「アメニティドームと何をコラボさせるか、楽しみになる」と言った方が良いでしょう。
設営・撤収でインナールームが濡れる
アメニティドームは、インナールームを先に設営してから、フライシートを被せる設営方式。
なので、設営・撤収中に雨が降ると寝室となるインナールームがしっかりと濡れます。
タープと併用してアメニティドームを設営するのであれば、先にタープを設営してから、その下でインナールームを設営をすれば、寝室が濡れずに済むでしょう。
よって、雨天時にアメニティドームを設営する場合は、シェルターではなくタープを選択した方が良いです。
ちなみに、私のお勧めするタープはヘキサエヴォPro。
所有してまず損は無いかと。
アイボリーもあり
「結論、色が気に食わないです」
って方は、アイボリー色があります。
ですが、残念ながらアイボリーにはLサイズがありません。
耐水圧は変わりませんが、生地は何故か75D難燃性ポリエステルタフタ。(ボトムは210D難燃性ポリエステルオックス)
ただ、TAKIBIスペックほどの能力ではなさそうなので、いずれにせよ火には注意が必要です。
アイボリー色を所有する心得は、以下でまとめています。
まとめ
「初心者向けのテントだから、途中でいらなくなるんでしょ?」
いや、全くそんな事はありません。
ランドネストドーム、リビングシェルロングPro、ランドステーションLも所有していますが、アメニティドームも今もキャンプに使用しています。
シーンによって使い分けが出来ますからね。
ちなみに、アメニティドームは売っても二束三文にしかならないですよー。
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